2007年11月23日

FIVBワールドカップ2007第4戦&第5戦

  第5戦、日本はここまで唯一全勝を保っている世界ランキング3位の強豪・ロシアに挑戦。各セットとも果敢に攻めた日本だが、ロシアの圧倒的な高さとパワーの前にセットカウント0-3で屈し、手痛い3敗目を喫した。
第5戦 11月23日(金) 広島グリーンアリーナ

試合結果
日本0(19-25、20-25、23-25)3ロシア
第1セットの日本のスタメン
(越 川)(清 水)(松 本)
(山 村)(宇佐美)(石 島)
リベロ 津 曲

[戦 評]
 第1セット、切れのいいレフトアタックで先取点を挙げた越川が、相手スーパーエースのポルタフスキーのバックアタックを見事にブロック、日本が3-1と好スタートを切る。ロシアもオープン、速攻、そしてブロックに高さを発揮し、同点に追いつくとそこからはシーソーゲーム。8-7と日本が1点差をつけて最初のテクニカルタイムアウトを迎えるが、クレショフの2連続ブロックとポルタフスキーの2連続サービスエース、この4点連取の猛攻でロシアがあっさり11-9と逆転。高さとパワーを見せつけ始めたロシアはテチューヒンの強打とサービスエース、ハムトツキフのブロックなどで日本を圧倒、2度目のテクニカルタイムアウトは16-12とロシアが4点リード。日本はロシアの剛球サーブに手を焼き、高くて厚いブロックの壁に苦しみ、終盤もポルタフスキーが連続サービスエースを決め22-15と日本を引き離す。日本も最後まで攻める気持ちを失わず、越川が意地のサーブポイントをもぎ取るが、最後はその越川の渾身のジャンプサーブがラインを割り、25-19でロシアが先取した


 第2セットも序盤、ロシアにサーブミスが続き、4-4まで競り合うが日本にもサーブミスが2本続き6-8とロシアにリードを許す。必死に食い下がる日本は、このセット先発の山本が踏ん張り、越川もサービスエースを決めて10-10でロシアに追いつく。ロシアは高さとパワーにものを言わせて引き離そうとするが、日本も津曲がレシーブ、サーブレシーブで踏ん張って土台を支えて粘り、簡単には引き下がらない。1、2点差を日本が追う展開の中盤、ロシアが2度の2連続得点で20-16と日本を突き放して終盤へ。日本は千葉、富松を投入して総力戦で対抗するが20-22から一気にセットポイントを握られ、最後はポルタルスキーが石島のレフトアタックをブロックして25-20ロシアが2セット連取した。


 第3セット、日本は拾ってつないで我慢を重ねて先取点をものにし、最後まで諦めずに攻める気持ちを見せつける。5-7と2点差をつけられるが相手サーブミスに付け込み、石島が気迫の連続ブロック松本がリターンボールをダイレクトに押し込み4点連取、9-7と逆転してロシアに作戦タイムを取らせる。中盤も日本はロシアの高さに怯むことなく積極的に攻め互角の攻防を展開する。終盤も両者一歩も後に引かない壮絶な競り合いを演じ超満員の会場を沸かせるが、大詰め、勝負に出た富松とピンチサーバー清水のサーブがアウトとなり、ロシアがマッチポイント。最後は石島がクレショフにブロックされ23-25でゲームセット。セットカウント0-3のストレートで敗れたものの、日本は持てる力を十分に発揮し、実力上位の相手に最後まで諦めず、よく戦ったといえよう。






舞台を広島に移しての第4戦、日本はランキングで一つ上位(9位)のアルゼンチンと対戦。各セットとも競り合ったが日本が強サーブで主導権を握り、セットカウント3-0でアルゼンチンに快勝星勘定を2勝2敗の五分に戻した

第4戦 11月22日(木) 広島グリーンアリーナ

試合結果
日本3(25-23、25-19、26-24)0アルゼンチン
第1セットの日本のスタメン
(越 川)(清 水)(松 本)
(山 村)(宇佐美)(石 島)
リベロ 津 曲

[戦 評]
 第1セット、日本は石島の対角エースに越川を据えてスタート。ゲーム開始早々、石島の剛球サーブで相手サーブレシーブ陣を崩し3-0と日本が絶好のスタートを切る。続いて清水がサーブポイントを挙げ越川もシャープな攻撃を放って加点。アルゼンチンは大黒柱のミリンコビックがベテランらしく強打、巧打を織り交ぜて応酬。若手エースのキロガも強打を決めて日本に迫る。緊迫した点の取り合いの中、日本はサーブミス、ネットタッチなどミスを出してアルゼンチンに14-14で追いつかれる。石島のスパイクミスでついにアルゼンチンが16-15と逆転してテクニカルタイムアウトを迎える。ここから再び息詰まる点の取り合いを展開。越川、山村にこの日午前に特訓したブロックが出て20-19と再逆転、さらに宇佐美がキロガを見事にブロックして22-20と2点差。最後は清水の豪快なバックアタックで25-23。苦しみながらもアルゼンチンを振り切って、日本が幸先よく第1セットを先取した
 

 第2セットも序盤から気の抜けない点の取り合いが繰り広げられる。そんな中で越川、石島のレフト強打山村のクイック、清水のバックアタックなど日本が2度の連続得点で競り合いを抜け出し、最初のテクニカルタイムアウトは8-5で日本。アルゼンチンが焦りだしサーブミス、コンビミスで空振りなど自ら乱れて、2度目のテクニカルタイムアウトも日本が16-12と4点リード。歯車の狂ったアルゼンチンを尻目に日本は越川、石島、清水のアウトサイドヒッター陣が確実にポイントを稼ぎリードを広げる。終盤の詰めでセッター宇佐美に代わった富松がきっちり仕事をしてアスチェマチュルの速攻を1枚でブロック、24-18でセットポイントを迎えると、最後はキロガのサーブミスであっけない幕切れ。日本が25-19で2セット連取した


 第3セット、追い詰められたアルゼンチンはセッターに若い(19歳)デセッコを起用。さらにスチョルテス、ヒアニをスタートから起用、目先を変えて何とかリズムをつかもうとする。両チームともなかなか流れをつかめず、このセットも序盤は競り合う。均衡を破ったのは日本のサーブ。アルゼンチンがサーブミスで連続得点できないのに対し、日本は清水、越川がサーブポイントを挙げ14-11とリードを広げる。中盤、宇佐美のサーブミス、清水のアタックミスと日本にミスが続き、さらに越川、清水が連続ブロックされて18-19とアルゼンチンに逆転を許す。越川のレフト強打とサーブポイントで21-20と日本が再びリードを奪うと、アルゼンチンもミリンコビックのバックアタック2連発で23-22と再逆転。最後の大詰めは石島の独壇場。難しいボールのレフト強打を豪快に2連続ヒットでマッチポイントを迎え、このあとミリンコビックが意地を見せ24-24のデュースに持ち込まれるが、相手サーブミスで迎えた2度目のマッチポイント、石島の強烈なサーブが相手守備陣を吹き飛ばし26-24でゲームセット。今後につながる貴重な2勝目を挙げた








Posted by バボちゃん  at 23:58 │Comments(0)

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